新卒就活と転職活動の決定的な違い 3つ

新卒就活と転職活動は、大きく見れば両方とも「就職活動」であり、同じものだと認識している人が少なくありません。
しかし実際、この2つにはいくつかの明確な違いがあります。
その違いを知らないまま転職活動を始めてしまうと、失敗のリスクを高めてしまいかねません。
ここでは、これから転職活動を始める人に向けて、両者の違い(転職活動の特徴)についてご説明します。

転職失敗のリスクを避けるには、“知る”ことから

中国の兵法書「孫子」の一節とされている、「彼(敵)を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という格言をご存知でしょうか。
意味は、「敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことを知りわきまえた上で戦えば、どんな戦いでも勝てる」です。
転職活動を成功に導くには、まさにこの格言を参考にし、実践することが重要となります。

つまり転職活動は、彼を知る=転職活動そのものを理解する、そして、己を知る=自己分析・キャリアプランを描く、という作業から始めることが成功へのカギなのです。
企業研究や業界研究、面接対策などは、その後にじっくり取り組むべきものです。

では、戦う前に知るべき「転職活動」とは具体的にどのようなものなのか。
新卒就活との違いに焦点を当てながら、見ていきます。

就活と転職活動の違い 3つ

転職活動には、就活とは違う以下のような特徴があります。

1.選考フローが短い

転職活動は、応募から内定まで2〜3ヶ月程度が平均と言われます。
一方、就活は半年ほどかけるのが一般的では、長ければ1年以上かけて活動する人もいます。
転職活動をこれからスタートさせる人は、就活の感覚のまま、「1年くらいかけてゆっくり転職すればいいや」と考えないようにしましょう。
もう少し仕事を続けるつもりだったのに思わぬ早さで内定が決まって辞退せざるを得なくなったり、逆に余裕を出しすぎて内定がまったくもらえなかったり、など失敗のリスクを高める要因です。

2.情報収集はすべて自分で行う

就活では、友人や就活で知り合った仲間、大学の就職課、OB・OG、など周りに情報をくれる人や環境が充実しています。
しかし転職活動ではこうした人・環境は身近には整っていません。
自分に合う業種・職種、自己分析・履歴書作成・面接対策、志望業界に関する最新情報、といったことについてすべて自分でリサーチしなければなりません。
「なかなか転職活動に踏み切れない」、「一度チャレンジしたもののモチベーションが続かなかった」という人は、情報収集の大変さが大きな要因となっているのでしょう。
「転職活動は孤独な戦いだ」という気持ちをあらかじめ持っておく方が、途中で挫折しないために必要な心構えかもしれません。

3.実務経験が求められる

就活は新卒学生が大半なので、実務経験は問われません。
これまでの学歴やアルバイト歴から見えるポテンシャルや、その他経験、資格の有無などが評価の対象です。
しかし転職市場では、たとえ1〜2年の社会人であっても、実務経験の有無とそのレベルが問われます。
転職活動では、この点をしっかり意識して履歴書作成や面接対策を行う必要があります。
学生時代のサークル活動やアルバイト経験、自身の人柄ばかりをアピールの材料にしてしまうと、「この人はまだ学生気分が抜けきれてないのでは?」と、マイナスの評価を受けてしまうので要注意です。

転職活動のスケジュールを計画する重要性

新卒就活よりも選考フローが短かい、情報収集は自分で行う、といった特徴がある転職活動。
成功させるには、ゴールまでのスケジュールを立てることが何より重要です。
あらかじめゴール(目標)を設定しておくことで、「あとどれくらい続けるべきなのか」、「自分は今どのフェーズにいるのか」といった不安や焦りを軽減することができます。

また一般的に転職活動の期間は、平均2〜3ヶ月と言われています。
ただし、誰もがスムーズに進められる訳ではありません。
活動の途中で第一志望が変わったり、第一志望の企業に不採用になったり、計画通りに進まないこともあるでしょう。
そんな時に、あらかじめ立てたスケジュールがあれば、時期を後ろにズラしてすぐにリスタートできます。
イレギュラーにも慌てることなく、次のゴールを見据えて対応できることも、スケジュールを立てるメリットの1つです。

転職エージェントを活用しよう

初めて転職活動にチャレンジする人は、以下のような不安を持っていると思います。

  • 情報収集のやり方が合っているかわからない
  • スケジュールを立てたものの自信がない
  • 履歴書や面接の対策に不安を感じる
  • キャリアの棚卸し方法がわからない
  • 自分に合っている業種・職種が見つからない

これらの不安を解消してくれるのが、転職エージェントの存在です。
転職サイトに登録すると、担当の転職エージェント(キャリアコンサルタント)が上記5つについてアドバイスをしてくれます。
これら5つをしっかりと整理しておくことは、入社後の企業と自分とのミスマッチを防ぐためにとても重要です。

担当のエージェントがつく点も就活と転職活動との違いなので、ここで紹介した「3つの違い」を知るとともに、うまく活用して転職を有利に進めていきましょう。

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