転職における「手書きの履歴書」作成|3つのコツとNGポイントまとめ

近年は、企業に応募する際、WEBの履歴書のみでOKというケースも増えています。
しかし、「面接当日は手書きの履歴書を持ってきてください」という企業もまだまだ多いのが事実。
パソコン・スマホが主流のこの時代に、手書きの履歴書の書き方について、悩む転職志望者は少なくないでしょう。
ここではそんな人に向けて、手書き履歴書を書く際の3つのコツとしてはいけないNGポイントについてご説明します。

手書き履歴書の意義

そもそも、WEBでなんでも完結してしまうこの時代に、なぜあえて手書きの履歴書を要求してくる企業が多いのでしょうか。
「めんどくさいなー」と感じる人も多いはずですが、手書き履歴書を要求する企業には、それ相応の理由があるのです。

その理由としてもっとも大きいのが、「うちの会社に本気で働きたいと思っているのか」の本気度や意欲を確かめるためです。
多くの企業は、時間と集中力が必要な手書き履歴書をしっかり用意してくる=本気で転職を希望している、という具合に履歴書の提出を1つの評価基準にしています。
WEBで簡単に作成できるものだからこそ、手書きの履歴書を要求することで熱意や意欲を確認しようとしているのです。
そして、履歴書はただ書けばよいものではありません。
いくつかのコツを押さえて書くことで、スタートから採用担当者に好印象を与えることができます。

履歴書作成の3つのコツ

  • 志望動機は個々の企業に合わせる

本気度を伝えるために、志望動機は個々の企業に合わせた内容で作成しましょう。
というのも、手書きを面倒に感じて、どの企業にも共通するような志望動機で済ませてしまう人が多いためです。以下のような文章は良くない例です。

“私は不動産の営業職という仕事を通じて、人々の生活を支えたいと考えています。”

この動機は不動産業界の企業ならどの企業でも当てはまるものです。
採用担当者に「不動産業界の中でも“うちの会社に”絶対入りたいんだな」と思わせることが重要なのです。それを踏まえた例文が以下です。

“私は貴社の〇〇事業に特に魅力を感じており、〇〇として貢献したいと考えています。また、〇〇市で実績No.1という明確なビジョンを掲げている御社で、これまでの経験を存分に発揮したいとも考えています。”

  • 趣味・特技で興味を引く

趣味・特技欄は採用評価に影響します。
自身の人柄や個性をアピールできる欄でもあるため、有効活用することがポイントです。
コツは、企業の事業や取り組みと関連したものであると、採用担当者の印象に残りやすくなります。

また、面接の際に、話題の種にもなるため趣味・特技欄はできるだけ書くように意識しましょう。

  • 資格欄で印象アップのチャンス

資格は持っているものをそのまま書けばよいので、特に悩むことはないでしょう。
しかし1つだけポイントがあります。それは、「勉強中」などまだ取っていないものも書くことができる点です。
たとえば、「英検準一級の資格取得に向けて勉強中」、「◯年◯月の試験で行政書士の資格取得を目指しています」といった具合です。
これだけで自身の興味やスキル向上の意識をアピールすることができます。
ただし、嘘は書かないようにしましょう。

面接で聞かれることを想定しておく

履歴書に書いてあることは、面接ですべて突っ込まれる可能性があることを意識しておきましょう。
どれだけ魅力的な志望動機を書いても、珍しい趣味・特技を書いても、それについて質問されたときにしっかり答えられなければ意味がありません。
曖昧な返答をしたり誤魔化したりすると、採用担当者によってはマイナスの評価をつけられてしまうリスクもあります。

例として、資格についての質問があったとしましょう。
「この資格では何を学んだのですか?」、「うちではこの資格をどう活かせますか?」と聞かれたとします。
ここで、資格で学んだ内容と自分が応募した業務や会社のビジョンをリンクさせた返答ができるのが理想です。
そのためには、資格について詳しく理解しておく必要があるため、たとえ難易度の高い資格を持っていても(勉強中だとしても)、しっかりと返答できなければむしろマイナス効果になることを覚えておきましょう。
現在取得中の人は、なおさら心構えが必要になります。

履歴書でしてはいけないNGポイント

以下、手書きの履歴書で陥りがちなミスをまとめたので参考にしてください。

  • 修正液や修正テープを使う
  • 消えるボールペンで書く
  • 空欄をそのままにする
  • 誤字・脱字
  • 略字
  • 日付の間違い

企業の規模によりますが、採用担当者は数百〜数千人の履歴書を見てきています。
「どうせバレないだろう」という安易な考えは持たないようにしましょう。
ミスが多いまま履歴書を提出してしまうと、「この人は実際の仕事でもミスを見つけられない・放置するんじゃないか?」と疑われてしまいます。
どれだけ素晴らしい経歴を持っていても不採用につながりかねない場合もあるので、提出前は、これらのミスがないように入念にチェックしましょう。

まとめ

手書きの履歴書の書き方のコツに加えて、しっかりと書くことの重要性もご紹介しました。
履歴書も採用選考の重要なステップの1つということを意識して、真剣に書くようにしましょう。
パソコンのワードやスマホのメモを活用して、下書きを用意しておくと本番で書く際のミスを減らすことができます。
面接で聞かれることも想定しつつ内容を考えることも忘れないでください。

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