設計職での転職者必見!業界別、設計職に必要なスキルまとめ

一口に設計といってもいろんなものがありますよね?
大きな高層ビルも設計が必要ですし、家電部品の中についている1mmに満たないような極小のパーツも設計が必要です。
今回は設計を大きく3つのジャンルに分けての解説と、それぞれのジャンルがどのような工程を経て作られていくのかを紹介したいと思います。

設計にはどんな種類があるのか?

  • 設計コンセプト
  • 基本設計
  • 実施設計

建築設計における設計コンセプトに必要なスキル

建築設計の場合は、どの設計パートでも建築の基礎の知識が必須です。
それらを学ぶためには専門学校や大学を出るのが一般的。
建築設計のフローは、

  • 設計コンセプト
  • 基本設計
  • 実施設計

と、上記のような設計工程があります。

建築設計における設計コンセプトに必要なスキル

この段階では「天井が高く解放感のあるリビングで、家族が団らんできる住まい」というようなレベルで大まかなコンセプトを決めていきます。
この段階では意匠設計者が主導で担当しラフスケッチのレベルでコンセプトを決めていきます。
構造設計もある程度方向性を相談しながら決めていきますが、建築の基礎のスキルは必須になります。
意匠設計もレベルが上がってくると、建築士などの資格なども必須になってきます。

建築設計における基本設計に必要なスキル

設計コンセプトが決まったら、具体的な構造の設計をしていきます。
この時に建物が何階建てで、面積がどのくらいなのかを決めて設計図を作成していきます。
建築業界では平面図が一般的ですが、最近は3Dを使うことも増えています。
2D、もしくは3DのCADのスキルは必須です。
大まかな設計を検討後、どのくらいの施工費用が必要なのか概算の見積もりも行うので見積もりのスキルも必要になります。
最近ではBIMと呼ばれるソフトを使って積算を行うこともあるので、それらのソフトを扱うスキルも必要な場合も出てくるかもしれません。

建築設計における実施設計に必要なスキル

実施設計になると壁材の材質や耐風性能、構造強度などをより具体的に設計していきます。
強度計算のスキルや、CADでの図面作成のスキルが必要になってきます。
実行計画などをたてるスキルも必要になってくるでしょう。

建築設計の分野で使われるソフト

機械設計に必要なスキル

機械設計とは文字通り機械の設計をする職種になります。
機械設計の幅は広く、

  • 概念設計
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 生産設計

などがあります。

概念設計に必要なスキル

概念設計は製品がどういった使われ方をするのか、どういったニーズに答える必要があるのかなどのコンセプトをはっきりさせる工程です。
この部分がはっきりしていないと、製品を開発していくのにあたって軸がブレてしまったりすることがでてきますので、大きな企業になるほど重要な工程になってきます。
この段階は会社ごとのノウハウなどが大きく影響するところがありますが、ユーザーのニーズを分析したり、しっかりとヒアリングする必要があるので、営業スキルが必要な部分もあります。

基本設計に必要なスキル

概念設計で大まかな方向性ができてきたら、図面に描き起こしたりしながら実際の形に近い形まで落とし込んで、製品にさらなる良い機構などを盛り込めないか、などを検討していきます。
この段階では図面を起こす必要が出てきますので図面を描くスキルが必要になってきます。
現代では図面のほとんどをCADを使って描いていくので2DCADや3DCADの操作スキルが必要になります。

詳細設計に必要なスキル

詳細設計までの段階まで入ってくると、その部品の強度などが足りるのかなどの計算も必要になってきます。
材料力学なども必要になるため、強度計算の知識やCAE(コンピューター解析)のようなスキルが必要になります。

生産設計に必要なスキル

生産設計の段階になると、実際にものを作っていく段階のコスト削減などを検討していく必要があります。
どうやって作れば材料に無駄がないかや、少ない工程で必要な強度を実現できるかなどが生産設計の工程で必要です。
生産設計を行うには製造技術などの知識がないと難しいため、様々な加工方法を学びそれらをの加工方法を組み合わせて提案できるスキルが必要になります。

機械設計の分野で使われるソフト

  • CATIA
  • Pro/ENGINEER
  • SOLIDWORKS
  • AUTOCAD

比較的高価なCADが使われることが多いですが、一方で2DのCADも未だ健在です。

機械設計に必要なスキルのまとめ

機械設計では必要なスキルは多岐に渡りますが、基本的には基本設計や詳細設計というところからスタートし経験を蓄積することで、概念設計や生産設計の分野に活かしていくことが多いです。
機械設計の世界に進むのであればCADや材料力学(CAE)などを学んでいく必要があります。

プロダクト設計に必要なスキル

プロダクト設計の世界においても、大きくは機械設計と似通っていますが、プロダクト設計の場合はユーザーが日常的に使用する製品のことが多く、よりデザインに注力する必要が出てきます。

  • 概念設計
  • 基本設計
  • 詳細設計
  • 生産設計

基本的には機械設計と同じ工程を踏みますが、概念設計の段階からデザインコンセプトなどを考えていくことが多く、プロダクトデザイナーの重要性が高くなっています。
工程的には機械設計とほとんど似通っているため、工程個別の解説は割愛させていただきます。
機械設計の場合はパラメトリックCAD(寸法などを数値で管理できるCAD)を使いますが、プロダクトデザインの場合はより自由な曲線や曲面を使用することが多いので、デザイナー向けのCADを使用します。

プロダクト設計で使用するソフト例

  • Rhinoceros
  • Pro/ENGINEER
  • Solidworks
  • Fusion360

機械設計の分野ともソフトウェアは似通っていますが、ハイエンドCADよりももう少し価格帯の下がったミドルエンドのCADを使用することが多いです。

まとめ

現代の設計の仕事では業界は違ってもCADのスキルが必須です。
CADと言っても様々なCADがあるため、自分の目指したい業界ではどんなソフトを使っているのかをしっかり調べてから学んでいく必要があります。
自分に必要なスキルがなんなのかをはっきりさせてしっかり勉強していきましょう!

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。