「自分は本当に転職するべき?」判断する5つのポイント

2019年4月から順次施行される「働き方改革」やAI・ロボットの普及よるマシン化の流れもあり、日本では、仕事に対する価値観が急速に多様化しています。そんな中、「そろそろ今の仕事を辞めて新しい仕事に挑戦したい!」と転職を決意する人が増えています。ただ、転職は一時的な感情だけで実行するのはオススメできません。正しい判断基準に沿って、「やっぱり転職するべきだ」と判断できれば実行するべきものです。ここでは、転職を考えている人に向けて、その判断基準を5つご紹介します。

◆転職の判断基準を間違えると一生後悔する!

転職の判断基準を間違えてしまうことは、単に仕事が辛くなるだけではありません。そもそも仕事とは、一般的に22歳〜65歳の43年間、人生のおよそ半分を費やして取り組むものです。今の20代〜40代が定年退職する頃には、70歳、75歳が定年の基準となり、もっと従事する時間が伸びている可能性が十分にあります。つまり、転職の判断基準を間違えて仕事が辛くなる=人生の時間を辛いものにする、と言っても言い過ぎではないのです。

特に、30代後半以降で転職を考えている人は、特に慎重に進める必要があります。「長期間のキャリア形成」などの求人が一定数あるように、30代後半以降は転職が難しくなりがちな年齢なので、その転職が最後のチャンスになるケースもあるためです。

◆転職を判断するポイント 5つ

転職の判断基準は人によって様々あり、絶対の基準はありません。

しかし、どんな価値観の人にも共通して考えるべき最低限の基準は存在します。

1.給料が低く、昇給率が悪い

給料が低いだけでなく昇給率が低い会社は、転職を考えるべきです。社員を大切にしていて経営が健全な会社であれば、経験年数や実績に応じて、給料が上がるのが通常です。「新卒の初任給から給料がほとんど変わってない」という状態が何年も続いている場合は、転職を検討しましょう。将来、結婚や子どものある家庭を視野に入れている人なら、なおさらです。

2.会社の将来性が危ない

会社の経営状態も、重要な判断基準です。ただ、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)を分析できる人ならすぐに把握できるかもしれませんが、営業職や技術職の人で財務の専門知識を持っている人は多くないでしょう。

たとえば、「ここ数年、新卒の採用がほとんどない」、「優秀な人がどんどん辞めている」、「やたらと経費削減にうるさい」という状態は、経営状態が悪化しているサインなので、見逃さないよう注視しましょう。

3.正当な評価がされない

しっかり働いて会社に利益を出しているにも関わらず、それを評価してくれない会社はいい会社とは言えません。実際、面談の場で、「周りの社員よりも実績を出しているのですが、何らかの形で評価していただけないのでしょうか?」と尋ねた際、「今度改めて話合おうよ」などと、はぐらす上司は少なくありません。

あなたの成果・スキルを、インセンティブや表彰といった形で正当に評価してくれる会社が、必ずあるはずです。

4.会社に尊敬できる人がいない

目標にできる上司や先輩がいない人も、転職を検討するべきでしょう。なぜなら目標にできる上司や先輩がいないということは、自分がその会社に居続けると、将来同じような存在になってしまうためです。上司や先輩は、会社を写す鏡でもあります。

あなたが、仕事の上でも人生の上でも尊敬できるような上司・先輩が働いている会社が、きっとどこかにあるはずです。

5.本当にやりたい仕事ができない

今の会社では本当にやりたい仕事ができない、という想いも転職の判断基準となります。より自分の力を活かせる会社に転職することは、毎日を生き生きと過ごす原動力にもなり得ます。未経験の業種・職種への転職はハードルが高いと思われがちですが、しっかりとした動機と前職で培ったビジネス経験があれば、選べる転職先はたくさんあるはずです。

これら5つに当てはまる数が多い人ほど、「転職をした方がいい」と判断できます。ただし、「退職届を出す」など本格的に実行するタイミングは、今の会社との関係、自分が持っているスキル・実績のレベル、転職先に採用される可能性、などを慎重に見極めた上で判断するようにしましょう。

◆今すぐに転職した方がいいケースもある!

いわゆるブラック企業で働いている人は、今すぐにでも転職に向けて動き出しましょう。ブラック企業の定義は法律では明文化されていませんが、以下の5つのような労働環境にある人は、「自分の会社がブラックじゃない?」と疑ってみましょう。

・残業が月80時間以上など、長時間労働・重労働が続いている

・休日が少なく有給を申請しても取れない

・「ウチはみなし残業だから」などの理由で残業代がまったく出ない

・給料が明らかに低く、最低賃金を下回っている

・ハラスメントが常態化している

・人間関係が劣悪で、社内の相談システムも機能していない

こうした労働環境で働き続けてしまうと、メンタルヘルスに異常をきたし、うつ病や適応障害などの精神疾患にかかってしまうリスクがあります。そうなると転職どころではなくなってしまいます。できるだけ早く今の会社に見切りをつけて、転職に向けて動き出しましょう。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。