企業が欲しがる人材に共通する5つの特徴

転職を成功させるには、企業がどのような人材を求めているかを把握することが大切です。
ここでは、企業が欲しがる人材に共通する5つの特徴(ポテンシャル)をご紹介します。
自分に当てはまる特徴を、履歴書や面接でアピールすることで、採用の可能性をグッと高められるはずです。

ニーズを把握して戦略的に進める

2019年8月21日に発表された雇用動向調査によると、転職して収入が増えた人は、2018年が2004年以降、過去最高水準の37%に達したことがわかりました。

参考:日本経済新聞「転職で収入増」過去最高に 18年37%、人手不足映す

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48816410R20C19A8MM8000/

収入アップの転職を実現させた人たちは、「企業が求めるビジネスパーソンが持つポテンシャルは何なのか」、を理解していた人たちでもあります。
自分がそのニーズを満たせる人材であることを、採用担当者・経営者に武器としてアピールすることで、「この人が欲しい!」と思わせることができたのです。

転職は自分のポテンシャルを把握して、履歴書や面接でうまく伝えられるよう戦略的に進める必要があります。
まずは、以下の5つの共通するポテンシャルが自分に備わっているかどうかチェックしてみてください。

企業が欲しがる人材の特徴 5つ

1.バイタリティ(活力)がある

AIやグローバル化など、変化の激しい時代に求められるのは、バイタリティのある人材です。
会社の風土やシステムの変化はある面では社員に立ちはだかる“壁”と言えます。
そうした壁に柔軟かつ前向きに、対応できる活力を持っている人が、ますます多くの企業から求められていきます。

2.コミュニケーションスキルが高い

コミュニケーションスキルと言えば、「人当たりがよく話がうまいスキル」とイメージする人は少なくないでしょう。
しかし近年求められるコミュニケーションスキルとは、以下のようなモノです。

  • 人のやる気を高められる
  • 話をまとめるのがうまい
  • 的確な質問ができる
  • 傾聴できる(共感できる)
  • 気持ちをわかりやすく伝えられる

これまで「自分は話し下手だしコミュニケーションスキルがない」と思っていた人でも、実は傾聴力があったり、的確に質問できたり、といった能力が備わっている可能性もあります。

3.主体性を意識している

主体性は何事も積極的に関わろうとする態度で、どんな業種・職種のビジネスマンにも必須のポテンシャルと言えます。
ただし勘違いされやすいのが、自己中心性と混同されてしまいがちな点です。
周りの状況を見ながら、また相手に配慮しながら行動できることが主体性であり、ただ自分の思う通りに動くのは自己中心性です。
履歴書や面接で主体性をアピールする場合は、この違いをはっきり理解しながら伝えることが重要です。

4.グローバルな視点を持っている

グローバルな視点を持っていることは、競争が激しくなるこれからの時代にますます必要です。
例えば、何か新しい商品・サービスを考える際に、日本国内・日本人の発想を超えて、より多方面からイメージを出せる人が求められます。
また、顧客と交渉する場面でも、グローバルな視点から意見を述べることができれば、自分の意見に説得力を持たせることも可能です。
近年はニュースアプリなどで手軽に海外のニュースを知ることができます。
日常から、自分の業界・職種に関連する海外のニュースなどにアンテナを張っておくことが、グローバル視点を養うコツです。

5.専門知識を追求できる

1つの専門性に特化した人材は、転職市場ではとても貴重な人材です。
20代の転職であればその他のポテンシャルが評価の対象となることが多いですが、30代以降は、これまでのビジネス経験で培った専門的スキルや知識をアピールすることが成否の分かれ目になり得ます。
実際に1つの業種・職種に関する高い専門性を備えていることは、同時に、「物事を深く追求できるポテンシャルを持っている」ことの証明にもなります。

アピールできるポイントを分析

どんなに優秀な人でも、これら5つすべてが100%備わっていることはないはずです。
大事なのは、自分の個性やこれまでの経験・キャリアから、もっとも自分が自信が持てるものを見つけることです。
例えば、「主体性」が自分の武器だと感じるのであれば、実際に、仕事でそれを発揮した経験を書き出してみましょう。成功体験でも失敗体験でも構いません。
そして、その体験で磨いてきた主体性という武器(ポテンシャル)を、「次の仕事でどう活かせるか」、より具体的に採用担当者にアピールすることが重要です。

ウソをつくとミスマッチを招くリスクが

気をつけるべきなのが、自分にまったく備わっていないポテンシャルを、嘘をついて無理にアピールしてしまうことです。
例えば、コミュニケーションスキルがお世辞にも高いとは言えない人が、「前職では営業部とマーケティング部の橋渡し役として動き〇〇のプロジェクトを成功させました」とアピールするのは絶対にNGです。
その場ではいいアピールにつながったとしても、入社後のミスマッチが生まれる原因になり得ます。入社後のミスマッチは、企業だけでなく自分も辛い思いをするものです。
自分のポテンシャルを武器としてアピールする際は、本当に備わっているモノを伝えるようにしましょう。

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