採用面接で人事はどこを見る?重視すべき面接のポイント 4つ

転職においてどんな企業を受ける場合でも、「面接」は必須の通過点です。面接での印象をアップさせることは、そのまま転職を成功させる確率をアップさせることにつながります。ただそれだけに、面接に対して苦手意識や不安を抱えている転職希望者は少なくありません。ここでは、面接で人事が見ているポイントをについて解説していきます。

◆面接はトーク力だけでは乗り切れない!

転職をしようと思っている人の中には、コミュニケーション力(特にトーク力)に自信があることから「面接が得意!」と自負している人は少なくありません。特に営業職を経験していた人には多いはずです。

しかし、転職における面接はトーク力をメインにしたコミュニケーション力だけでは乗り切れません。メラビアンの法則をご存知でしょうか。1971年、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが発表した法則です。この法則では、人のコミュニケーションを「言葉」である言語的コミュニケーションと、「態度」、「声」の非言語的コミュニケーションに分け、どのように伝わるかが分析されています。

それぞれの伝わり方の内訳は、以下です。

言葉:7%

声(大きさ、話し方):38%

態度(表情、見た目):55%

つまり、言葉よりも表情や見た目、声の大きさや話し方の方を、受け取る側は重視している(印象に残る)ということです。面接において、どれだけ高い実績や知識を言葉で伝え流だけでは、面接官に良い印象を残すことは難しい場合もあるのです。

では、この非言語的コミュニケーションの重要性も踏まえて、人事が面接で見るポイントを具体的に見ていきます。

◆人事が面接で見るポイント 4つ

1.第一印象

第一印象は人事からの評価として非常に重要です。営業、接客、小売、サービス、教育、保育といった職種に就く人は、特に意識しましょう。具体的には、清潔な身だしなみ、明るい表情、正しい姿勢、といった外見は、第一印象をアップさせるために重要なので押さえておきましょう。これらは非言語的コミュニケーションであり、相手に与える情報の90%以上を占めています。

2.受け答えの仕方

人事からの質問に対して、誠実かつ素直に答えているかも評価されます。気に入らない質問をされても、不満そうな顔をしたり、偉そうな態度をとったりしないよう感情をコントロールする必要があります。人事の中には、誠実さや素直さを見極めるために、あえてプレッシャーのかかる質問をしてくる人もいます。

3.実務スキル・知識

転職志望者には、実務スキルや専門的な知識が求められます。この点は新卒の就活生との大きな違いでしょう。「未経験OK」や「異業種からの転職歓迎」といった記載がある求人であっても、前職で培った何かしらのスキル・知識は評価の対象になります。自己PRや志望動機では、自分が持つスキル・知識をうまく織り交ぜながらアピールするようにしましょう。

4.熱意

熱意はどんな業界・職種に転職する場合でも、必ず人事に見られるポイントです。質問やPRに対しては、受け身ではなく、伝えたいという意識を持って積極的に臨むようにしましょう。そのためには、「この会社で絶対に働きたい!」という想いを持って、面接に臨むことが大切です。

◆「経験年数」は評価されにくい

一般的に重要と言われるポイントの中には、実際の面接ではそれほど重視されていないものもあります。代表的なものは、経験年数(勤務した期間)です。「長いキャリアを積んでいるほど転職がしやすい」と言われる場合がありますが、人事が評価するのは長さではありません。評価されるのは、長さよりも身についているスキルや知識です。

たとえば、キャリアが5年と10年の人では一見後者が有利に思えます。しかし、仕事で豊富な成果を残し、専門的な知識と実績がある5年の社会人と、そうでない10年の社会人であれば、前者の方が人事に「欲しい!」と思われます。

このことから、「転職したいけど勤めた期間が短いからまだ我慢しよう」という理由でためらっている人は、その必要はありません。スキル・実績に自信があるなら、思い切って転職に踏み出してみましょう。

◆事前に面接のシュミレーションをしておく

面接本番は、緊張してうまく力を発揮できないこともあるでしょう。そのリスクをできるだけ減らすためには、面接のシュミレーションを事前にしておくことが大切です。

実際に聞かれる可能性がある質問をいくつか用意して受け答えの練習をしてみる、自分の声を録音して「暗く聞こえないか」、「早口すぎないか」などを確認する、第一印象がよく見えるように表情や姿勢を鏡で確認するなど、いろいろと工夫をしてみましょう。担当の転職エージェントがいる場合は面接のアドバイスをもらったり、人事経験のある友人にシュミレーションに協力してもらうなどすると、より具体的な対策ができます。

ここで紹介した「人事が面接で見るポイント」を、あなたの転職成功に結びつけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。

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