自分合った転職サイトを選ぶメリットとは？

2019.06.03

どの転職サイトであっても登録さえすれば利用できますが、より有効活用するためには、自分にマッチした転職サイトを選ぶ必要があります。転職サイトの使い方次第で、転職の成否がわかれる可能性も0（ゼロ）ではありません。ここでは、自分に合った転職サイトを見つけるためのポイントや合ったものを選ぶメリットについて解説していきます。

◆転職サイトは数十種類以上ある！

厚労省が2017年に実施した雇用動向調査によると、転職に伴って賃金が増加した人の比率は36.2%であることがわかっています。年齢が上がっても給与・待遇の向上を求めて転職を決意する人も多く、日本は転職ブームにあると言っても過言ではありません。

参照：日本経済産業新聞転職で給料増、最高に迫る　17年36.2%

希望通りの転職を成功させた人と、そうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。「新しい職場で人間関係が合わなかった」、「仕事内容に理想とギャップがあった」など、人によって要因は様々でしょう。そして要因の1つとして挙げられるのが、転職サイトをうまく活用できなかった点にあります。

日本には数十種類もの転職サイトがあり、最大限自分にマッチしたものを選ぶのは簡単なことではありません。リクナビやマイナビのような誰もが知っている企業が運営する転職サイトから、地域、業界・職種など、条件別に特化しているものまであるためです。

◆自分に合った転職サイトを選ぶには？

ネット上に数十種類ある転職サイトから、自分に合ったものを選ぶには以下の3つのポイントを押さえる必要があります。

◇志望業界をクリアにする

転職サイトはそれぞれに特徴を持っています。大手転職サービスが運営する転職サイトなら、求人の種類やサポートに大きな違いはありません。しかし、それ以外の転職サイトを利用する場合は、志望業界を明確にしておくことが大切です。

理由は、転職サイトには、「特化型」のものがあるためです。たとえば、「金融業界特化型」、「IT業界特化型」のように業界別に特化したサイトがあります。これら特化型の転職サイトでは、大手転職サイトにはない企業の求人が掲載されていたり、コンテンツにはより専門的なノウハウが紹介されていたりするため、その業界を志望する人にとっては強い味方となります。

また所属するエージェントもその業界出身で、深い知識や人脈を持っていたりするため、転職をより有利に進められるメリットがあります。

◇希望条件を絞り込む

業界とともに、給与・福利厚生などの待遇面や勤務地などの希望も絞り込みましょう。先ほどと同じく、転職サイトには、条件別に特化しているものもあるためです。たとえば、高年収を目指す人には「ハイクラス求人特化型」の転職サイトがありますし、U・Iターンの転職を望む人には、「地域特化型」のサイトがあります。

希望条件を明確にした上で特化型のサイトを利用できれば、エージェントとのやりとりもスムーズにでき、転職活動をスムーズに進めることにつながります。

◇比較・評価サイトを参考にする

比較・評価サイトでは、転職サイトごとの、公開・非公開の求人数、エリア、対応業種、おすすめの年齢層、などが掲載されています。こうしたサイトをうまく活用することで、効率的に、マッチした転職サイトを見つけることが可能です。

ただし、転職サイトと同じくらい比較・評価サイトの数も多いです。すべての情報を鵜呑みにするのではなく、あくまで参考程度に利用することをおすすめします。総合的な評価や認知度が高い転職サイトではなくても、マッチする可能性はあり得ます。

◆自分に合った転職サイトを選ぶメリット　

マッチした転職サイトを選ぶことには、転職に対するモチベーションが落ちにくい、というメリットがあります。自分が希望する求人の数が豊富、専門的な知識を持ったエージェントがいる、などの利点があるためです。

また、転職前と後のギャップを少なくするためにも重要です。希望の条件に沿う、特化したサイトを利用することで、業界や企業、地域などに関する情報をより詳細に知ることができるため、「こんなはずじゃなかった」という後悔が起きにくいと言えます。

◆闇雲に登録するのはNG！

「情報がたくさん入るから、たくさんの転職サイトに登録すべきでは？」と考える人もいるはずです。しかしこの方法は、おすすめできません。転職サイトから定期的に配信されるメールや電話への対応で、転職活動を進める中で情報が混乱するリスクがあります。