20代前半と後半の転職活動|アピールポイントの違い

近年の転職ブームで、20代から転職を目指す人が増えています。
同期や友人が転職に成功したことで、キャリアアップや待遇アップを目的に「自分も転職したい!」と考えている20代は少なくないでしょう。
同時に、「20代って若いし不利なのでは…」と不安に感じている人も多いはず。
ここではそんな20代の人に向けて、20代前半・後半それぞれの転職について、ポイントをご紹介します。

転職成功者の約半分は20代!

大手転職サイトdoda(デューダ)の調査によると、24歳〜29歳で転職を成功させた人の割合は、転職成功者全体の49.7%にのぼることがわかっています。
参考:転職サイトdoda(デューダ)転職成功者の年齢調査(2019年上半期)

「20代で転職は早いのでは?」と疑問を持っていた人にとって、この事実は意外に感じるのではないでしょうか。
年齢が若いことで転職をためらっている人は、それだけで引け目を感じる必要はまったくないのです。
ただし、一括りに20代と言っても「20代前半」と「20代後半」では、転職市場では違う扱いがされるケースがあります。
企業の採用担当者にアピールするべきポイントも異なるため、20代からの転職はその点を押さえた上で実行することが成功のカギです。
以下、それぞれのポイントを2つずつ見ていきます。

20代前半からの転職 ポイント

フレッシュさと熱意を伝える

20代前半の武器は、フレッシュさと仕事に対する熱意です。
会社に勢いをもたらしてくれるような、勢いのある人材は企業にとって経営の潤滑油になります。
ただし、フレッシュさや熱意だけでは学生と変わりません。
社会人として1〜3年務めたキャリアも同時に伝えることがポイントです。
「学生のままじゃないか」と思わせないために、これまでの仕事で得た知識やスキル、辛い経験を乗り越えたエピソードなどを積極的にアピールしましょう。

ポテンシャルをアピールする

社会人としてのポテンシャル(伸びしろ)を伝えることも重要です。
学生時代に打ち込んだことや、これまでの仕事の経験から、「自分ならこの会社に〇〇のために貢献できる」と具体的な表現でアピールしましょう。
こちらから、自分がその会社でどう活躍したいかを伝えることで、採用担当者・経営者側も具体的なイメージができます。
「本気でウチで働きたいんだな」と思わせることができれば、ポテンシャルを評価され、採用の可能性が高まるはずです。

20代後半からの転職 ポイント

培った成果・スキルアピールする

20代前半に比べて仕事のキャリアを積んでいるため、その成果やスキルを積極的にアピールしましょう。
「社内で表彰された」、「営業で前年比◯%プラスを達成した」など、目に見えたり数字で伝えられる実績があれば、成果としてより魅力的に伝わるので有効です。
また、関連する資格があれば、自身のスキルを目に見えて証明できます。
「具体的に仕事でどう活かせるか」という説明と併せて、アピールしましょう。

キャリアアップの意思を伝える

30代から40代に向けて、どのようなキャリアを描いているのかを具体的に伝えるようにしましょう。
もちろん伝える内容は、その会社で描けるキャリアプランであることが重要です。
企業の方向性にもよりますが、「ゆくゆくは自分で起業して…」などと言ってしまうと、反対にマイナスの評価を受ける場合もあります。
「これから御社が注力していかれる〇〇の事業で、将来的にメンバーの一員として××という形で貢献したいと強く考えています。」など、より具体的に表現するのが有効です。

転職サイトの使い方も重要

転職サイトの中には、20代の転職に特化してものがあります。
第二新卒者を積極的に採用している企業や、業界未経験者でも歓迎している企業の求人を多く取り扱っています。
また転職サイトによっては、20代の転職に強いキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。履歴書や職務経歴、面接の対策において、20代ならではの強みを引き出すためのアドバイスをくれるので、「仕事で大きな実績がない」という人でも不安を解消できるはずです。
片っ端から転職サイトに登録すると、情報が整理できなくなるリスクがあるので、自分に合ったモノを活用するようにしましょう。

企業によっては30代の需要が高い

冒頭で「年齢だけで有利・不利になることはない」と説明しましたが、企業によっては30代以降の人材を積極的に募集しているとこも少なくありません。
なぜなら、そういった企業は即戦力の人材を求めているためです。20代は社会人として数年しか経っておらず、よほど優秀な人材でない限り、入社してすぐ会社に利益を出せる人はほとんどいません。

その点、30代であれば、キャリアによって培われたスキル・知識・人脈が豊富な人材が多いです。また、新卒の部下の育成に携わったり、社内のプロジェクトの中核メンバーとして実績を作っている人もいるでしょう。

もし自分が受けたい企業が「即戦力」を求めているようであれば、20代はキャリア・実績を積む修行期間として捉えた方がいいかもしれません。
30代に入ってから転職を実行する方が、一発採用の確率を上げられるはずです。

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